吸気。
漠然とした導入で申しわけ!
さて。良く質問される項目にありますエアクリーナーについて。
キャブレターによる不具合の修理がここ数件重なったのでご紹介。
例1
1340のSHOVEL。キャブはEキャブ、エアクリーナーはブリキの弁当箱。点火はダイナ。OHの状況は不明。
症状
アイドリング中にストールする。かなり頻繁に。
で、キャブを見ると明らかにでかすぎるスロージェットが入っていますので295にとりあえず交換。加速ポンプも殺されていたので適正に噴射されるように調整。
しばらく走るが良好。しかしアイドリングで良く止まる。
二次エアなどもなし。点火系も良好。
ハイここで!
内燃機関の年初における3大要素。
1、良い混合気。
2、良い圧縮。
3、良い点火。
ですがこの場合1と2が疑い深いですね。
Eキャブのような大口径、ショートベンチュリーのキャブは吸い込まれる空気の流速が早くないと不具合を起こします。では、流速はどこが司るかというと圧縮です。
そんなに高圧縮が必要なわけではありませんがバルブ、シリンダーからの圧縮漏れはNGでございます。(普通何でもそうだけど・・・。)
今回はエンジンまで開けてどうの・・・。とは出来ませんのでエアクリーナーを交換して小手先のだまし作業です。(こんなこと言っていいのかよ。)
使うのはS&Sのティアドロップ、そう、あれですね。
効果としまして。
トルク感若干上昇。
だ、ダ、ダ、ダダダダダダダダダダぁああああああああ~っと、歯切れよく吹け上がるようになりました。
問題のアイドリングですが『パッシュ』っとくさみをして止まりそうにはなりますが、止まらない。止まりそうで止まらない。
そんな風にしておきました。
都合上、ここまでの作業。(言い訳だな。)
あまりにも意味をなさなそうな弁当箱からティアドロップへの交換。
弱小草野球チームにイチ―ローが加入したようなもんですね。
(そんなこと言っていいのかよ。)
その2
ロデオ、S&Sエンジン、Bキャブ、エアホーンはブリキ(ブリキばっかしや)。今回ヘッドをリフレッシュ。シリンダー摩耗は規定範囲内なのでピストンリングのみ交換。やたらと高いハイカムが入っていたので手持ちのJ カム(新品)に交換。

こちらは真逆に全開域で回転の頭打ち。
ただ単にジェットがでかすぎるようなので番手を落とします。
しかしいくら落としても良くはなりません。
そこでイチローを投入。(頼りきってるな。)

悲しいくらいに収まりました。(さっさと気づけよ。)
回転もグングン上昇いたします。
先の1340と同じように歯切れ良く、トルクフルに走るようになりました。
しかし元の戻すと同じ症状…。(まあ仕方ないがね。)
全開域なので『俺は全開しないし、よりもルックス重視だぜ!』って方もたくさんいると思いますが、まっとうに考えればコレが一番良いですね。
いつ何時、かわいいあの娘のもとに全開ブッチギリにて参上つかまつらねばならないとも限りません。
『吹け上がらんくて~。』
なんて言い訳にしかならないとも限りません。
まとめ。
流速はもちろん肝心ではあるが気体の整流こそがまず第一に!良い気体の流れこそ良い混合気への1歩と知るべし!
(だからタイフーンは良いって、とゴマをする。)
本日は以上です!
by iomblog | 2010-10-02 13:04 | 内燃機